チョコレートは食べ始めるとくせになります。毎日食べたくなるし、コーヒーを飲むと一緒に食べたくなります。輸入食品店が増えた1990年代の終わり頃から、あまり甘くないチョコレートが好まれるようになったような気がします。
カカオ成分がたくさん入ったチョコレートが販売されるようになり、それを食べると、あまり甘くない方がおいしいと思うようになります。
カカオの風味は魅力的です。ところで、カカオにも育毛効果がありますよ。
目次
チョコレートには驚きの効果がたくさんある
子供の頃は、チョコレートを食べていると虫歯になるといわれ、その通り、たしかに虫歯になり痛いので、あまり食べてはいけないものだと思っていました。
しかし、チョコレートの奇跡を読むとチョコレートの効果がわかるを読むと、チョコレートの効果が分かります。特に傷の治りが早くなるというのはすごいなと思いました。

チョコレートを食べると高血圧になりにくい
また、チョコレートを毎日10gから30g食べる人は高血圧になりにくいという報告があります。カカオポリフェノールはいろいろな働きをしますね。
岡嶋先生の薄毛の食卓では、カカオポリフェノールがなぜ血圧を下げるのかよくわかっていないと書かれていましたが、明治のチョコレート摂取による健康効果に関する実証研究 中間報告によると、カカオポリフェノールが血圧を下げることについて、こんな記事がありました。
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、小腸で吸収され、血管の内部に入っていきます。血管の内部に炎症が生じている場合には、その炎症により、血管が狭くなり、赤血球が通り抜けにくくなっています。
そこに、カカオポリフェノールが作用することで、炎症が軽減され血管が広くなる効果が期待できます。これによって、赤血球が通りやすくなると考えられます。
この話は、チョコレートを食べていると傷の治りが早くなる話と関係がありますね。なるほど。
カカオポリフェノールはIGF-1を増加させる
岡嶋先生は、血液中のIGF-1を増加させると、薄毛で高血圧の人たちの血圧が正常化しましたと書かれています。そして、チョコレートがIGF-1を増加させて、血圧を正常化させるのではないかと考えました。
実験の結果、カカオポリフェノールは、知覚神経を刺激し、全身のIGF-1を増やすことがわかりました。
育毛にも役に立つ
マウスの毛を剃ってその後の毛が伸びるスピードをチョコレートがアップさせるか調べられました。
チョコレートを食べさせたマウスは、皮膚のIGF-1が増え、明らかに育毛が促進されました。
この実験から得られたことだと思いますが、育毛効果を期待するためには、コンビニやスーパーで売っている普通のチョコレートでは役不足です。
輸入チョコレートに多いですが、カカオ70%などと表示されたカカオがたくさん入ったチョコレートを選んでください。
純ココアでもよい
ココアはチョコレートからココアバターを抜いたものです。ココアバターは、純粋な油なので、カカオポリフェノールとは関係ありません。純ココア(ピュアココア)は意外と安く買えて、カロリーも低いです。
毎日ココアを飲んでも同じ効果が期待できますよ。
ココアのつくり方
まず、カカオの種子(カカオ豆)を発酵・焙煎させた後、種皮と胚芽を取り除いてすり潰したカカオマスを作ります。
そこからココアバターと呼ばれる油脂分を搾油した残りをココアケーキと呼びます。ココアケーキは粉砕され、ココアパウダーになりますが、これが純ココア(ピュアココア)です。
チョコレートは、カカオマスにさらにココアバターを足して作ります。チョコレートとココアはほとんど変わりがないのがお分かりになるでしょう。
まとめ
ココアは子供の飲み物だと思っていましたが、傷の治りを早くするというなかなかインパクトのある効果があり、さらに、それに関係してか、血管の炎症を鎮めて高血圧を下げるという効果もあります。
ある程度の年齢になると、血管の炎症を鎮める、いや、炎症を鎮めることの重要さが分かるようになります。おまけに育毛してくれるなら嬉しい限りです。
砂糖が必要でない方は、毎日純ココアをお湯に溶かして飲みましょう。