食物繊維を摂り腸内細菌を増やして育毛する

食物繊維のうち、水溶性食物繊維を多く含むものを食べると、腸内細菌のうち、日和見菌に分類される菌が水素をつくります。水素は活性酸素を解消し、育毛に役立ちます。もし、頭髪だけでなく、外見で人より老けているなあと思われる方に役に立つ話です。

こんにゃく

55歳のハゲた私が76歳でフサフサになった理由を読みました。これはなかなか面白い本でしたよ。

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水溶性の食物繊維を食べる

水溶性の食物繊維は、腸内細菌が好んで分解し、菌をどんどん増やします。そして育毛に役立ちます。なぜ育毛に役立つのか、理由はあとで説明しますが、まずはどんなものに水溶性の食物繊維が入っているか知りましょう。

どんな食品にたくさん含まれているか

日本食品標準成分表2015年版(七訂)から水溶性食物繊維がたくさん含まれている食品をしらべました。それぞれ100gあたりのグラム数を書いています。

らっきょうと青汁(ケール)と押麦が有力か

表を見ると、乾物が多く、水で戻して100g食べることを考えると現実的ではないです。その中でも、らっきょう、青汁(ケール)、押麦(おしむぎ)は現実的です。

らっきょうは好き嫌いがありますが、青汁と押麦は大丈夫でしょう。特に押麦はごはんに混ぜて炊くだけですからよいです。ビタミンB群も多く、健康にも役立ちます。

さらに、1日100g純ココアを飲む人はいないと思いますが、コーヒーを飲むかわりに砂糖抜きの純ココアを飲むと役に立ちそうです。

水溶性食物繊維 : 含有量
食品名 成分量
100gあたりg
こんにゃく/精粉 73.0
らっきょう/りん茎生 19.0
しろきくらげ/乾 19.0
青汁/ケール 13.0
干しわらび乾 10.0
エシャレット/りん茎生 9.0
あまに/いり 9.0
きく/菊のり 8.0
かんぴょう/乾 7.0
カレー粉 7.0
抹茶 7.0
大豆たんぱく/粒状大豆たんぱく 6.0
あらげきくらげ/乾 6.0
おおむぎ/米粒麦 6.0
ピュアココア 6.0
おおむぎ/七分つき押麦 6.0
アーティチョーク/花らい生 6.0
トマト/ドライトマト 6.0
干しぜんまい/干し若芽乾 6.0
おおむぎ/押麦 6.0
キャベツ/結球葉生 0.4
たまねぎ/りん茎生 0.6
にんじん/根皮つき生 0.7

参考まで、一番下に毎日食べるキャベツ、たまねぎ、にんじんの数値を載せておきました。生野菜をたくさん食べても、水溶性食物繊維はそれほどとれないことが分かりました。

水溶性食物繊維は腸内細菌のエサ

ヒトは水溶性食物繊維を消化することができませんが、腸内細菌は、それをエサにして分解します。腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌があるといわれます。中でも、日和見菌に水素をつくる菌がいて、腸内で水素を発生させます。その水素が育毛に役に立つそうです。

意外と少ない善玉菌

腸内細菌と聞くと、乳酸菌とビフィズス菌のことをまず思い出します。しかし、腸内細菌のうち、乳酸菌が占める割合は、0.1%で、ビフィズス菌は10%程度です。

ヨーグルトはそれぞれ特別な乳酸菌を培養してつくられています。そして、ヨーグルトを毎日食べていると、確かにお腹の調子がよくなります。

ビフィズス菌を使ったヨーグルトが少ないのは、ビフィズス菌が偏性嫌気性菌といって酸素があると死んでしまうからです。どこでも買えるビフィズス菌のヨーグルトは、森永ビヒダスヨーグルトがよく知られています。

森永ビヒダスヨーグルト(BB536)はビフィズス菌のヨーグルト
ビヒダスプレーンヨーグルトは、生きて腸まで届くビフィズス菌BB536を配合した、特定保健用食品のプレーンヨーグルトです。おなかの調子を整えます。ビヒダスヨーグルトの栄養成分100gあたりの栄養成分は以下のようになります。ヨーグルトは固まって

しかし、乳酸菌とビフィズス菌を合わせても腸内細菌全体の10%程度です。わずか0.1%にしかならない乳酸菌のヨーグルトを食べて効果を感じるのですから、もっと多くの菌によい影響が与えられたら、きっとよいだろうなと思いますね。

ちなみに、乳酸菌は、乳酸か乳酸とアルコールをつくり、ビフィズス菌は、乳酸と酢酸をつくる菌です。

日和見菌の中に水素をつくって活性酸素を還元するものがいる

腸内細菌の大多数は、善玉でも悪玉でもない日和見菌だといわれています。日和見菌の中には、水溶性食物繊維をエサにして水素を発生するのがいるというのです。

水素は、別な物質と結合すると相手に電子を与えます。この性質を還元するといいます。一方、活性酸素は、相手から電子を奪います。これを酸化といいます。

このとき、活性酸素に水素を結合させると、無力化できるのです。

酸素は水素と結びつくと、水となります。水素ほど還元力の高いものはありません。

私たちの腸では、腸内細菌たちが水素をつくり出し、体内にて過剰に発生する活性酸素を消し去ってくれていることが分かっています。

では、どのような細菌が腸内で水素を発生させているのでしょうか。(中略)

私は、水素を発生させる菌は、この日和見菌に属する菌たちではないかと考えています。

数年前まで、腸内細菌叢は培養できる細菌だけで語られていました。このときには、腸内細菌の数は500種、100兆個と推計されていました。

ところが最近の遺伝子技術の発展によって、腸内細菌も遺伝子解析されるようになりました。最新の研究によって、3万種、1000兆個もの細菌が腸にいることが示されたのです。

この遺伝子解析によって発見された細菌のほとんどが、日和見菌に該当するものと見られています。(中略)

腸内細菌は、「フィルミクテス門」「バクテロイデス門」「アクチノバクテリア門」「プロテオバクテリア門」の4つの種類に分類できます。

このうち数がもっとも多いのはフィルミクテス門の細菌です。次に多いのはバクテロイデス門です。従来の分類にしたがえば、これらは日和見菌に属する菌群です。

私は水素を発生させる腸内細菌はバクテロイデス門の細菌だとみています。バクテロイデス門の細菌を増やすことこそが、腸内細菌の抗酸化力をいっそう高めて、頭皮と毛球を攻撃する活性酸素を抑えるためには大事なことだったのです。

活性酸素は私たちの体がつくります。もともとは、体内に侵入したウイルスや細菌などの外敵を攻撃するためのものです。

現代社会は、食品添加物や薬剤、農薬、汚染物質や電磁波など身の回りに異物がたくさんあります。異物は敵とみなされ、活性酸素が過剰に発生する原因になります。

活性酸素によって頭皮の細胞が酸化すると、頭髪に影響するようになります。もし、頭髪だけでなく、同年代の方に比べて見た目が老けている自覚のある方がいらっしゃったら、腸内細菌の助けを借りて、活性酸素を減らす努力をしてみる価値があるかもしれません。

まとめ

腸内細菌は、善玉菌と悪玉菌をコントロールするために乳酸菌やビフィズス菌を増やすようにすればよいのかと思っていましたが、日和見菌に分類される菌が活性酸素を解消させる水素をつくってくれると初めて知りました。

いままで、食物繊維は、お腹の中で便を押し出していくために必要なものだと思っていましたが、腸内細菌のエサになり、腸内細菌が分解して体にとって役立つものをつくってくれると覚えておきましょう。

ところで、食物繊維は、ビフィズス菌を増やすためにも役に立ちます。お腹のビフィズス菌を増やす方法という記事で書きました。

お腹のビフィズス菌を増やす方法
この記事では、乳酸菌よりはるかに数が多いビフィズス菌を増やす方法について書きます。具体的には、食物繊維を多く摂ることをおすすめします。食物繊維はどんなものに多く含まれていて、1日どのくらい摂るとよいのか。また、実際、われわれは1日にどのくら

記事に書きましたが、たいていの方の普段の食生活では、食物繊維が少ないです。もっと意識して食物繊維を含んだ食品を食べるようにしましょう。

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