毛髪のサイクルを支える毛根と血流

時々、風呂場の排水溝を掃除します。たまっているのは、短くてやや細い白髪混じりの毛ばかり。間違いなく私のです。細くて短い毛が抜けるのは、毛髪サイクルがうまくいっていない証拠です。毛髪サイクルとそれを支える毛根、そして大切な血流についてまとめてみました。

ブラシ

参考にさせていただいた本は、次の2冊です。

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毛髪のサイクル

毛髪のサイクルは、成長期、移行期(もしくは退行期)、休止期をくり返しています。

成長期は多少、本による違いがありますが、2~6年あり、次の移行期は、2~3週間。休止期は約3ヶ月あります。つまり、1本の髪の毛は、短くて2年と3ヶ月と2週間。長くても6年と3ヶ月と3週間すれば、抜けていきます。

私は理髪店に行って最初に「前回切ってから1ヶ月半くらい経ってます」というのですが、床屋さんによると、だいたい1ヶ月に1センチ伸びるという計算なのだそうです。

休止期に入った髪は、1日に平均90本抜けます。しかし、同時に新しい髪が生えていきます。

成長期

髪は、毛母細胞が刺激を受けて分裂をくり返し、作られた毛を上部へ押し上げている期間です。これが成長期です。男性で3~5年、女性で4~6年といわれています。女性の方が長いのは、女性ホルモンに髪の成長を促す作用があるためです。全ての頭髪の約90%は成長期の状態にあります。

成長期には、毛母細胞のタンパク質が変化して、硬く張りのある髪として伸びていきます。成長期の終わり頃には、毛根は皮下組織までしっかり根を下ろしています。

移行期(退行期)

毛髪の成長が鈍くなると移行期に入ります。移行期には、毛球部は硬く小さくなり、毛母が毛乳頭から離れ、頭皮の表面近くまで上がってきます。髪の毛の色を決定する色素細胞も活動をゆるめます。全ての頭髪の3%がこの状態にあります。この期間は、約2~3週間です。

休止期

完全に髪の細胞分裂が止まると休止期になります。休止期には細胞分裂が止まり、毛の製造、伸長も完全に止まります。休止期の期間は約3ヶ月です。古い髪の毛球が頭皮の上へ上がっていき、髪は抜け落ちます。全ての頭髪の約10~15%がこの状態にあります。

それと同時に、毛球部では、新しい毛母と毛乳頭が一体となって発毛の準備が始まります。

脱毛症では、毛髪サイクルのうち、成長期が短縮し、移行期や休止期が長くなり、そのため髪が抜けやすく、また生えるのに時間がかかるために薄毛になるのです。その原因は毛根にあります。

大切な毛根部分

育毛のためには、頭皮を傷つけたり、炎症ができないようにしなければいけません。頭皮の下にある毛根部は、字の通り、草木の根にあたります。毛根が丈夫でなければ、しっかりした髪が生えません。

頭皮の下の毛根部は、表皮が落ち込んだような形の毛包に包まれています。毛包は読んで字のごとく、毛髪を包む鞘(さや)です。毛包の周りには毛細血管が網の目状に張り巡らされ、髪に必要な栄養や酸素を届けます。

毛根の一番奥にあるカニのはさみのようにも見える部分を毛球といいます。毛球には、毛乳頭とそれを囲むように毛母組織があり、毛髪を作り出すために働いています。

毛乳頭には毛細血管が入り込み、毛髪の原料となる血液中のアミノ酸やミネラルなどの栄養分を運んできます。

毛乳頭は栄養分を毛母に渡します。

毛母では、毛髪の組織となる毛母細胞が生まれます。この毛母細胞は、髪の製造工場ともいえる部分で、毛乳頭から運ばれてきた栄養分からの指示を受け、細胞分裂をくり返し、毛髪になります。

毛乳頭は毛髪の生産司令部ということになります。

毛根部での細胞分裂が、毛髪の一番大切な部分です。毛根を大事にするために、血行をよくすることと、毛穴を詰まらせないようにすることが大切なことです。

毛根の血流をよくするように心がける

現在生えている髪の髪質は向上しない

髪には栄養が必要だといわれます。しかし、現在生えている髪は、細胞分裂した後の結果ですから、髪に栄養を与えても、髪質が向上することはありません。目に見える髪は、爪と同じで生きていないのです。ブラッシングするとよいのは、頭皮の皮脂が髪に移動して手ざわりがよくなるからです。

栄養は、これから生えてくる髪に影響するのです。栄養を運んでくるのは血液です。毛細血管を血液がよく流れるようにしなければいけません。

毛根を守る

毛根部の一番奥にある毛乳頭には、毛細血管が入り込んでいます。そこから毛乳頭や毛母細胞に栄養を運んでいます。毛母細胞が、細胞分裂をくり返して毛髪になります。

髪の毛が順調に育つかどうかは、血液の流れにかかっています。血流は生活習慣病と関わりが深いことはよく知られています。糖尿病や高脂血症などはいわゆる血液ドロドロの状態で流れが悪くなります。また、高血圧症も血液を流すために圧力をかけなければならないのですから、やはり、血液が流れにくい状態です。

毛髪の状態は、生活習慣病ほど重要視されませんが、血流と深く関わっていることについては変わりはありません。

血流を悪化させる要因には、ストレスや睡眠不足、栄養不良、喫煙などがあります。育毛のためには、血流を悪化させる要因を取り除くことが重要です。

毛髪は健康状態を反映する

栄養は、生命維持に直接関わる、心臓や脳、肝臓、腎臓などで第一に使われます。また、体調がよくない時、疲労がたまっている時は、その部分を修復するために栄養が使われます。

体調がよくない時は、爪に影響が出る時がありますね。色がよくなかったり、筋が入ったり、割れやすくなったりする時もあるようです。

髪も同じです。他の場所で栄養が使われている時は、抜け毛が増えたり、毛が細くなることもあります。白髪が増えることもあります。

逆にいうと、髪や爪、皮膚がきれいで元気がある時は、体全体が健康であるといえます。髪も全身の健康状態を反映します。

育毛に取り組むことが全身の健康状態を上げることにつながるようにしたいものです。

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