シャンプーをやめると髪が増えるという本を読んだ

シャンプーを使うほど皮脂量が増える。髪が抜ける。宇津木龍一先生のお湯だけで髪を洗ういわゆる「湯シャン」の本を読みました。

シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった!を読みました。アマゾンでレビューが100以上ついている本でした。しかも、高評価。

著者の宇津木龍一先生は、クリニック宇津木流の院長先生です。宇津木先生は50代になってからシャンプーを使うのをやめ、水洗髪を始められたそうです。すると髪が太くなり、シャンプーをしていたときは、夕方にはベタついて加齢臭までしていたのが、ベタつきがなくなり、ニオイもしなくなったそうです。

一体どうしてなのでしょう?

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シャンプーをつかうほど、皮脂量が増える

シャンプーをつかうほど皮脂量が増える。これは何となく分かります。オヤジ年齢になるとどうしても皮脂量が増えます。その時に皮脂の多い場所と少ない場所があるのです。

額は多い場所ですが、特に髪の生え際が多いです。また、私はヒゲが濃いので毎日カミソリで剃っていますが、ヒゲが生えているところも皮脂が多いです。冬はともかく、夏だとはっきり分かります。なんとなくシャンプーや石けんのせいでもあるのかなと思っていました。

シャンプーをしすぎた人の頭皮を顕微鏡で見ると、毛穴のまわりの皮膚がクレーター状に陥凹(かんおう)しているそうです。このくぼみは、発達した皮脂腺と、慢性的な炎症によって穴の周囲の真皮が溶けてしまったものだと思われるそうです。

シャンプーをつかうと、皮脂腺が大きく発達し、そこから皮脂がジュクジュクとでてくるようになります。

それは、シャンプーが皮脂をすっかり洗い落としてしまうので、皮脂が不足します。そのため、皮脂を大量につくって補わなければならなくなり、皮脂腺が大いに発達するのです。

皮脂腺が発達しすぎると、毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺に行ってしまい、毛は栄養不足になってしまいます。太くて長い毛が減って、短くて細い毛が増えることになります。

お風呂場の排水口を見ると、短くて細い毛がたまっていませんか?

シャンプーは頭皮にダメージを与える

シャンプーをしすぎると頭皮を薄くします。頭皮が薄くなれば髪は必ず細くなります。それは、シャンプーが強力な界面活性剤でできているからです。普通、水と油は混ざりません。

たとえば食器の油汚れは、水ではほとんど落とせませんね。

界面活性剤とは油を細かい粒子状にして水と混ざるようにして洗い流せるようにするものです。石けんも台所洗剤もみな界面活性剤です。油汚れを落とすためのものです。

この界面活性剤は、頭皮のバリアをこわして頭皮の新陳代謝を衰えさせてしまいます。

皮膚の表面には、外部からの異物の侵入を食い止め、皮膚内部の水分の蒸発を防ぐ「バリア機能」があるのだそうです。

バリア機能を構成しているのは、アミノ酸を主成分とした角質細胞と、その細胞同士を接着させているセラミドが主成分の細胞間脂質です。このふたつが交互に積み重ねられてレンガとモルタルでつくられた壁のように、強固なバリアをつくっています。

ところが、シャンプーの界面活性剤は、どちらも溶かして破壊します。バリアが破壊されると保湿できなくなるので、水分が頭皮からどんどん蒸発し、乾燥して干からび、細胞の再生ができなくなります。

失われたバリア機能が回復するには、健康な皮膚で3~4日はかかります。しかし、ほとんどの人は毎日シャンプーしています。回復する時間がありません。そのため、頭皮の下にある細胞が生まれる基底層での新陳代謝が止まって、新しい細胞が生まれにくくなります。それで、薄くなってしまうのです。

頭皮が薄くなるとうぶ毛のような髪しか生えなくなってしまいます。

では、そうならないために、どうやって水洗髪をすればよいのでしょう?

どのように水洗髪をするのか

水で洗髪と書かれていたので、水道の水をそのまま使うのかと思っていましたが、そうではありませんでした。

ぬるま水で洗う

私たちの体内の温度は、36~37℃ですが、皮膚表面の温度はそれより1~2℃低くて、34~35℃です。ここから先が大事なのですが、皮脂は、この温度で液状のまま皮膚表面に出て来ているのですから、34~35℃あれば洗い流せます。これは、いわれてみればその通りの話です。

この温度なら、毛穴の中の皮脂まで取り去るようなことはありません。必要な分の皮脂は残って髪の毛をコーティングして、毛髪を守る役割をします。

また、残った皮脂の一部は空気にふれて酸化して、ニオイの元である酸化物に変わりますが、こちらは34~35℃の水であれば、全てきれいに洗い流せます。もちろん、汗も流せます。

34~35℃のぬるま水(湯ほど温かくない)で洗髪します。

熱いお湯を使うと、細胞間脂質を溶かしてしまうそうです。頭皮は指の腹で軽く、豆腐の表面やうぶ毛をなでるように洗うそうです。うーん、何か物足りないような気がしますが、そういうものなのでしょう。

若い頃、坊主頭でスポーツをやっていた人なら、練習後に短い毛をガシガシ洗う気持ちよさを覚えていると思います。しかし、それはやってはいけないことだそうです。

毛穴の皮脂汚れを落として毛穴をきれいにすれば、薄毛や抜け毛が防げると思っていましたが、これは科学的根拠の一切ない迷信だそうです。何の関連性もないことは皮膚科では常識なのだとか。

もちろん、ドライヤーで熱風をあてて乾かすのは髪によくないですから使わないのが基本です。たしか、ものすごく吸水性のよいタオルがありましたね。マイクロファイバーバスタオルというのです。綿のタオルと拭き心地がかなり違いますが、吸水力抜群です。すべらない生地なので、ゴシゴシやってはいけないです。

もちろん、整髪料なんかつけてはいけません。

始めたばかりの時は、どうしてもベタついたりにおいがしたりするそうです。(当たり前ですが)それをしばらく辛抱すると皮脂腺が縮んで、分泌される皮脂量が減り、ニオイもなくなります。

すると、次のステージに進めます。

洗髪回数を減らす

ここからは、少し勇気がいるかもしれません。特にある年齢より上になると加齢臭が気になり、女性の多い職場だとおじさんは気になります。

毎日、厳格に水だけの洗髪を続けていると、3週間ほどで皮脂の分泌量が少なくなり始め、たいていは4~5ヶ月ほどで皮脂腺はすっかり縮んで、皮脂の分泌量が「最盛期」の半分ほどに減るそうです。

そうなると、ベタつきもニオイもなくなり、頭皮や毛穴が健康な状態に戻って、髪にコシやハリがでてくるのを感じられるようになります。

宇津木先生からの注意事項は、この間、水だけ洗髪でも、丹念に時間をかけて洗いすぎていたり、34~35℃を超えるお湯で洗ったり、ときどき反則して石けんを使っていると、この状態まで変化しないかもしれないとのことです。

厳格に水洗髪をやることです。この記事を書きながら、私もやる決意を固めつつあります。

ここから、さらに上のステージがあります。

洗髪する日を5日に1回まで減らす

水洗髪を始めて、髪の状態が変わってきたら、今度は5日に1回まで挑戦します。5日間頭を洗わなかったことはありますか?

後ろに書きましたが、私は特殊な環境でそれ以上洗わなかったことがあります。しかし、普通に暮らしている時なら、何年前だったかインフルエンザに罹って寝込んだ時くらいでしょう。洗髪すると気持ちがよいので、毎日頭を洗っています。

先生によると、まず洗髪する日を1日おきにする。次に、2~3日に1回にしてみる、慣れて来たら、4~5日に1回まで延ばします。水洗髪でも皮脂はかなり落ちるので、その水洗髪が4~5日に1回になれば、それだけ失われる皮脂が減って、毛根に栄養が回るので、髪のコシやハリがもっと感じられるようになるそうです。

それだけでなく、4~5日に1回の水洗髪を続けていて、皮脂の量が少なくなれば、この洗髪の間隔でもニオイもベタつきもなくなるらしいです。

くじけそうになったら

季節や仕事の内容にもよりますが、水洗髪を始めても、ベタつきやニオイ、そしてかゆみに悩まされるかもしれません、というより気になるに決まっています。

ベタつきはまちがいなくするでしょう。ガマンできないときは、少し熱めのお湯で洗うことだそうです。

食器洗いをする時、油汚れは、洗剤をあまり使わなくても熱いお湯で洗うとわりときれいに落ちます。温度を上げると油はサラサラになってくるので落ちやすくなるのです。

また、その他には、1日2回水で洗うのも一つの方法です。

ニオイが気になる時も、同様に、お湯を使う、1日2回水で洗うことで落ちるそうです。

ブラッシングすること

髪の毛に勢いがなくなってくると、何となくブラッシングしなくなってしまいます。しかし、水で洗髪を始めたら、ブラッシングは必ずしてくださいとのことです。

ブラッシングはベタつきやニオイ、かゆみなどを防ぐのに大きな効果があります。これは感覚的にそうだろうなと分かりますね。

ブラッシングすることで、髪や頭皮の余分な皮脂や過酸化脂質などがブラシの毛にからめとられるのです。

ブラシを選ぶ

なるべくやや目の細かいものがよいそうです。できれば、獣毛(イノシシやブタ毛)のもの。獣毛は静電気が起きにくく、頭皮へのあたりもやさしく、髪につやがでます。ただ、値段は高いです。

ちょっとだけ調べてみました。メイソンピアソンハンディブリッスル(クリーニングブラシ付き)19,000円もしました。何でこんなに高いの?

ナイロンブラシやプラスチックのブラシは静電気が起きやすく(確かに)、髪につやもでませんが、獣毛ブラシよりはるかに安く、手入れも簡単です。静電気対策なら、水に少しぬらせば大丈夫ですよ。

とかしかたは、強くとかしたり速く動かしたりすると髪を傷つけてしまいます。ゆっくりとやさしく動かしてください。そして、地肌はこすらないようにすること。地肌をこすると細かい粉がでてくるので、地肌のマッサージをしたい時は、指の腹で押すことだそうです。

私は全て反対のことをやっていました。

ブラッシングの回数

ブラッシングは、最低でも1日に1回、水洗髪する前に行います。ブラッシングすることで、余分な皮脂や過酸化物などの汚れが浮き上がってくるので、それらを水洗髪で洗い流せば、汚れをしっかり落とせます。

それ以外にも、ベタつきやニオイが気になる時はいつでもするようにします。頭皮も気分もさっぱりします。

ブラシを手入れする

ブラシをこまめに水洗いすればきれいになります。毛髪でないので、熱いお湯で洗えばよく落ちるでしょう。ブラシには毛が絡みつきますが、普通のクシや目の粗いナイロンブラシを用意しておいて、ブラシを毎回掃除しておけば、手入れが面倒になることはありません。

ずっとさぼって、髪の毛がたくさん絡みついたブラシを掃除するのはなかなか大変です。

先生からの注意事項は、毛髪でないからといってブラシをシャンプーで洗わないようにしてください、だそうです。洗剤は必ず残るので、ブラシから頭髪についてしまいます。

まとめ

この本はとても面白くて、もう1記事書きます。読んだことがない方は読んだ方がよい本ですよ。頭皮以外の皮膚の興味深い話も出て来ますが、このブログの主旨と違うので書きません。

そして、宇津木龍一先生の他の本も読んでみることにしました。先生の本は実に理にかなっていてやる前から、そうだろうなと納得できます。

私の些細な経験

私は若い頃、山小屋で働いていたことがあります。水を自由に使える小屋ならお風呂に入れるのですが、稜線に建っていて雨水だけが頼りの小屋では、なかなかお風呂に入れません。特に小屋開けから雪が解けるまでは1ヶ月以上入れませんでした。

その時の話です。

最初のうちは、髪が脂でべたべたしてきて、そのうち大きなフケのようなものになり、ポロポロ落ちるようになりました。正直、かゆくてくさくてどうなるんだろうと思いました。

しかし、そのうち、脂が少なくなり、髪はサラサラになるわけはありませんが、さわってもあまり気にならなくなりました。汚いのに慣れたということもあったかもしれませんが、明らかに頭皮から出る脂は減ってきます。

体の方も同じです。最初は汗が脂っぽくてシャツを着替えないとくさくて仕方がなかったのですが、だんだん出てくる脂が減ってくるのです。

脂が十分にある時は、余分に分泌されなくなるのかと思った経験でした。

温冷浴と比較するとどうなのかな?

今回の記事は、少し前に温冷浴は頭皮に刺激を与えますというという記事を書きましたが、それと関係があります。

https://hair.mana-beru.com/117

温冷浴も石けんをつかわないのです。ただ、温冷浴は自律神経を刺激するという目的があるので、刺激は大きいです。毛穴の汚れも取れるのでお湯はかなり汚れます。自分で比較してみたい気持ちがあります。気持ちのよさなら、温冷浴は相当なものですよ。

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